今回は子ども達、そして人が生きる上で、必要不可欠な「食」についてお話していきたいと思います。

まずは、子ども達に対する「食育」ですが、食育は生きる上の基本であり、知育・徳育・体育の基礎と位置付けられるとともに、様々な経験を通じ「食」に関する知識と「食」を選ぶ力を習得して、
健全な食生活を実際に実践出来る人間を育てるものが「食育」です。

なぜ、今このような「食育」が重要視されるのか、その背景には近年の「食」に関連している様々な課題が浮上していることにあります。

例えば、栄養の偏りや不規則な食事による肥満、それが原因と考えられる生活習慣病などの病気が増加傾向にあり、また、若い女性を中心に過度なダイエット志向に加え、
高齢者の低栄養傾向等で健康面での問題もしてきされています。

更に、食の安全や信頼に関わる問題、外国産の食糧の輸入に依存してしまう問題など、「食」を取り巻いている環境が大きく変化しております。

こうした中で、「食」に関する知識を身に付け、健康的な食生活を行うことで、心と体の健康を保ち、健やかに暮らすため「食育」を通じて、生涯にわたり「食べる力」=「生きる力」に繋げていく事が重要になっているのです。

食育によって身に付けていきたい「食べる力」には食事を通して健康の維持が出来ること、食べることの重要性や楽しさを理解すること、自分で選択して食事づくりが出来ること、家族や仲間と共に食べることの楽しみを味わうこと
食べ物がどのようにして作られているか知り、感謝すること、などがあります。

これらは、子どものころから家庭内や学校、地域など様々な場所で学び、身に付けていくものです。そして大人になり生涯実践し、その経験を次世代に伝えるといった役割もあります。

近年、小中学生の朝食欠食が増加傾向にあります。一時期は減少傾向が見られたが朝ご飯を食べない子ども達が増えています。
その理由としては「食べる時間がない」「食欲がない」とあり、「食べる時間がない」事に関しては毎日同じ時間に、起床、就寝をしていないことから起きている事態になります。
朝食を抜くデメリットとして、集中力や記憶力の低下があり、脳のエネルギーとなるブドウ糖が供給されない為、イライラや勉強、仕事がはかどらないといった弊害が起きやすくなるのです。

そして、食事はコミュニケーションの場でもあります。最近は核家族化やライフスタイルの多様化などによって家族が集まり食事をする機会が減ってきていると言われています。
家族や仲間と食卓を囲んで、会話をしながらゆっくりと食事をする機会を増やすことは子どもの成長に繋がるのです。

「子ども達」と「食」は密接な関係があり、同時に切っても切れない関係であります。目まぐるしく情勢が変わる昨今の情勢の中でも、次世代の未来を担う子ども達の成長の為に、我々が大人が「食」の大切さをアピールし、広報することで「食育」を普及していく事が大事です。

しかしながら、前述にもあります通り、核家族化が進み、以前のように3世代で暮らしている家庭は減少し、共働きの世帯が多くなり、子育てや教育を行政に頼る部分が増えてきております。
更には、長期にわたる休校、テレワークにより、自宅にいるのに家事、育児に時間を割くことが難しくなっているとの報道もありました。

私は、このような時代の変化に臨機応変に対応が出来るサービスを、阿見町で行えるよう、皆様の意見、声を行政にお届けいたします。

お気軽にご意見を頂ければ幸いです。